「フォニックス」は、つづり字と音素(音声)の関係を規則化して教える教授法です。英語の約80パーセントが、フォニックスの文字と音の規則によるパターンに沿っています。そのため、ルールとパターンをたくさん覚えれば、英単語の発音やスペルが今よりも簡単かつ正確になります。英語圏の国々では、キンダーガーテンや小学校低学年の子供たちがフォニックスで読み書きを習います。
しかし、フォッニクス学習には難点があります。それは、覚える音声のパターンの種類がとても多いことです。紛らわしい例外もたくさんあります。そのため、まずはフォニックス学習の入り口として “apple, aaa”, “book, bbb” というように、26文字の音と言葉の始めの音(initial sound)を教えます。学習が進むにつれて、言葉の終わりの音、真ん中の母音、混合語、長音の母音など、覚える種類が増えるだけでなく、内容も複雑になっていきます。一般的なフォニックスのメソッドでは、フラッシュ・カードやワークシートを何回も繰り返してパターンを覚えます。しかし、単調な暗記主体の学習方法では集中力が短く、まだ鉛筆が使えない幼児には適していません。
Zoo-phonicsは、1980年代に米国の小学校教師の研究と独創的なアイデアから生まれた教授法です。カリフォルニア州ジェームス・タウン小学校で特殊教育クラスの教師をしていたGigi Bradshawは、従来のフォニックス学習方法では文字も音声のパターンもなかなか覚えられない学習障害のある子供たちが、「より楽しく」、より早く、読み書きをマスターするように」と、身体を使って覚える「キネセティック」を導入しました。人間がスポーツやダンスのように身体で繰り返すことで早く習得すること、また一度身体が覚えた運動感覚を脳が忘れない(例: スキー、自転車)ことに着目したためです。
フォニックスの文字と音声のパターンを教えるために、子供たちが大好きな動物とアルファベット26文字を合体させ、擬似化したボディ・シグナルを作り出しました。そして、教員をしていた妹のChar Wrightonと共に何年も掛けて、「26匹の動物たち = 26文字」というフォニックスのパターンを関連付けた話、歌、ゲーム主体の教材をたくさん創作しました。子供たちの読み書きの力を段階的に伸ばしていく「Zoo-phonicsメソッド」として確立しました。
実際に Zoo-phonics を学習障害児の教材として用いたところ、読み書きの習得に驚くべき効果をもたらしました。 Zoo-phonics は教育関係者や保護者に知れ渡り、やがて、小学校や幼稚園の一般クラスで使われるようになりました。現在、全米6000以上のプリスクール、幼稚園、小学校の通常クラス、ESLクラス、特殊教育クラスで使われています。また、2001年6月、非営利の児童教育研究組織が行ったフォニックス・プログラムの効果検証テストの結果でも、170社の中から、Zoo-phonics は「No.1プログラム」に選ばれました。
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